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おすすめパネルシアター作品♪演じ方のポイント
《初めてパネルシアターに取り組む方のために》

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・・・まえおきのお話・・・
 ここでは、初めてパネルシアターに挑戦してみよう・・、まだ始めたばかりでよく分からない・・といった方々のために、私どもがお薦めする作品を幾つか選んで、楽しく演じるためのポイントをご紹介してみます。
 作品を選ぶに当たっては、対象とする観客の年齢層、季節や行事などを想定するのは当然なのですが、最初の頃は、あまりそういったことにこだわり過ぎないで選んだほうが良いでしょう。
 特に、子どもたちの年齢だけでその理解力を判断し、“この作品は○歳児向け”というような感じに作品を固定化して考えてしまうことは、できるだけ避けたほうが良いかと思います。

 「パネルシアターの本」のページでご紹介している作品だけでも400作品余りありますが、著者の先生はもちろん、色々な方が何度も何度も演じてこられ、幅広い年齢層に受け入れられた作品がほとんどです。
 特に古宇田先生の作品は、ただ楽しいだけにとどまらない、ほのぼのとした感動を与えてくれる素晴らしい作品ばかりです。
 お気に入りの絵本などから、オリジナルのパネルシアターを作りたい・・という希望を持っている方もいらっしゃると思いますし、ぜひそういった“宝物”のような作品を作っていただきたいとは思うのですが、まずは既成の作品に何点かでも取り組んでみて、絵本や紙芝居、フランネルやぺープサートなどとは違う、パネルシアターならではの演出表現や仕掛け(トリック)、場面転換の多様性について知っていただくことが大切のように思います。
 
 最初に取り組むものとしては、多くの方が知っている歌が付いているもの、簡単な手遊びが入っているもの、誰もが一度は聞いたり読んだりしたことのあるようなお話など、観客との一体感を作り出しやすい作品から選ぶのが良いのではないでしょうか。
 そして、ほとんどの作品に共通して言えることは、できるだけ“テンポ良く軽快に”演じられるよう心掛けることだと思います。
 さて、前置きはこれくらいにして、早速お薦めの7作品をご紹介してみましょう。
 
・・・ しゃぼん玉とばせ・・・
♪チチチ チュンチュン とりさんがー しゃぼんだまをふくらませたー♪
 ご存知の方も多いと思います。たとえ知らなくてもすぐに覚えられる、とても親しみやすいメロディです。歌が苦手だという方でも、安心して歌っていただけるのではないでしょうか。
 とりさん、かえるさん、へびさん、たぬきさん、うさぎさん、パンダさん、きつねさん、たこさん、ぞうさんと、たくさんの動物が登場します。そして順に、それぞれ体の色そっくりのしゃぼん玉をふくらませ、最後にみんなが仲良く集まった姿を夕日が照らし出すシルエットのような絵人形で表現し、いつしか空には虹の橋が・・というお話(歌)です。
 へびさんの細長いしゃぼん玉、大きなおなかのたぬきさん、パンダさんの顔の模様ソックリのしゃぼん玉、ちょっとだけイタズラ好きな感じのきつねさんのしゃぼん玉の行き先、たこさんの真っ黒なしゃぼん玉の行き先、大きな大きなぞうさんのしゃぼん玉・・。子どもたちがドッと笑ってくれるポイントがたくさんあります。
 そして、虹の橋がかかる最後には、なぜかほのぼのとした温かさに包まれるという、本当に素敵な作品なのです。
 タネも仕掛け(トリック)もありませんし、また特別なテクニックが必要なわけでもないのですが、楽しさと一緒に温かさをも伝えられる作品が、他に幾つあるでしょうか。いつも、この作品の持つ不思議な力を感じさせられます。
 演じ方のポイントについては、本を見ていただいただけでは分からない部分もあるかと思います。
詳しくお知りになりたい方は、直接お電話にて (0748−26-4728) お問い合わせください。上演時間は約5分です。
 
・・・◆ポンポンポケット・・・
♪ポンポンポケット ポンポンポン おみみのながい うさぎさんー♪
 この歌もお聞きになったことがあるのではないでしょうか。「しゃぼん玉とばせ」ほどではありませんが、これもシンプルで歌いやすいメロディです。歌に、簡単なクイズを織り交ぜながら進行していきます。
 うさぎさんの他、子どもたちにもおなじみの、色々な動物が順に登場してきます。こぐまさん、パンダさん、おさるさん、カンガルーさん、きつねさん、白やぎさん、ぞうさん、ライオンさんです。
 それぞれの動物のポケットには、さて何が入っているのでしょうか? この簡単クイズは、正解がすぐに出るようにテンポ良く進めていくのが肝心で、そのため、わざとポケットの中身が少し見えるように入れておきます。
 最後に登場するライオンさんの場面は、オチ(シャレ)になっています。このオチは、小さな子どもたちには通じないと思いますが、その点を除いても充分に楽しんでくれるはずです。
 この作品は、実際に歯磨き指導にも使われています。ライオン以外の歯ブラシ・歯磨きメーカーさん、本当に申し訳ありません(苦笑)。
 なおライオン株式会社様からは、時々Pペーパーのご注文をいただく以外、1円たりともいただいておりませんので、念のため・・(笑)。
 きつねさんも分かりづらいかもしれません。気になるのなら最初から、はずしてしまっても良いでしょう。
 「切り込み」「糸止め」など、パネルシアターならではの多彩な仕掛け(トリック)の一部を身に付けることができます。ポケットの中身を当ててもらう時間にもよりますが、上演時間の目安は4〜5分くらいです。
 
・・・ コブタヌキツネコ・・・
♪コブタ タヌキ キツネ ネコ ・・ブーブ ポンポコポン コンコン ニャーオ♪
 どなたもご存知の楽しいしりとり歌、有名な山本直純氏の作詞作曲です。シンプルと言えば、これほどシンプルな歌も少ないでしょう。でも、途中で一度短調に変わるところがあり、そこだけはうんと寂しげな感じに歌うと効果的です。
 お話のスジというのは・・特に何もありません(笑)。
 この作品は、パネルシアターにしかできない演出表現の魅力を存分に発揮できるという点で、おそらく最高傑作の一つではないかと思います。顔と胴体とを別々に作り、それぞれ前向きと後ろ向きの絵を描いて貼り合わせ、あえて「糸止め」で繋ぎ合わせない・・たったこれだけの絵人形で、まさに信じられないほどの表情変化を演出できるのです。
 絵人形の制作も比較的簡単ですし、子どもたちもとても喜んでくれます。パネルシアターの楽しさ、奥深さ、無限とも言える可能性・・、それらがすべて詰まった作品の一つではないでしょうか。
 ちなみに、同名の作品が「パネルシアターを作る 5」にも収録されている他、この作品だけを採り上げて色々な変化のパターンを紹介した本、その名もズバリ「コブタヌキツネコ」も刊行されました。
 シンプルだからこそ、オリジナリティを発揮できる可能性にも満ちた、素晴らしい名作です。
 ですから完成された“作品”として捉えるより、魅力に溢れた“素材”として捉えていただいたほうが良いと思います。そう考えていただくことにより、まさに百人百様の「コブタヌキツネコ」が生まれるでしょう。上演時間は自在に変えることができます。
 
・・・ぁとんでったバナナ・・・
♪バナナがいっぽん ありました あおいみなみの そらのした♪
 ご存知の歌ばかりですよね。二人の子どもがバナナを取りっこしていたら、ツルンと飛んで小鳥の巣の中へ、それから今度は踊っているワニのところへ飛んで行き、ワニと調子良く踊り出したと思ったら、今度は船の上でお昼寝中の船長さんの口の中へ・・という、まるで訳の分からない理解不能の(笑)歌詞なのですが、これがとっても楽しいのです。
 考えてみますと、バナナって不思議な食べ物ですね。栄養価や価格の点ではとても優等生なのですが、皮で滑って転ぶ・・なんて話やバナナの叩き売りの話もありますし、どこかしらユーモラスな感じがして、動物で喩えるならタヌキさんといった役回りかもしれません。
 最後の場面、船長さんがモグモグと食べてしまうところは、思い切りひょうきんに・・。そしてお日さまの絵人形を裏返すと、「ワォーッ!」といった感じの顔に変わって、「オ・シ・マイ!」となります。
 構成としては絵本に近い感じで、思ったより演者のテクニックの差が出やすい作品かもしれません。
 ですから、2作目以降の作品としてお薦めします。バナナがワニと踊る場面などは、手に持って演者自身が踊るようにすると、より楽しくなります。上演時間は4〜5分程度です。
 
・・・ァやおやのおみせ・・・
♪やおやさんの おみせにならんだ しーなもの みてごらん♪
 これもまた、どなたでもご存知の親しみやすいメロディです。元はフランス民謡ということですが、手拍子をしながら、皆で元気良く歌えますよね。クイズと言うほどのものではありませんが(笑)、観客から出てきた野菜の名前を順番に加えていくところは、掛け合いで歌うようにします。
 だいこん、にんじん、なす、たまねぎ、ぴーまん、トマト、きゅうり、レタス、キャベツ、かぼちゃ・・、子どもたちの年齢が高いと、ドンドン名前が出てきますから、なかなか終わらなくなってしまいそうです。絵人形は、たぶん出てきそうなものを最低10種類程度は用意しておくのですが、頃合いを見計らって全然違う絵人形を出し、スムーズに「オシマイ!」に持っていけるよう練習しておきましょう。
 この作品は、やおやさんの他にも、パンやさん、さかなやさん、くだものやさんと、色々なお店に変えて遊べるようになっています(下絵も付いています)。子どもたちの年齢層を考えて、あまり延々と名前が出てこないようなお店にすると良いと思います。上演時間は5〜7分くらいを目安に、ダラダラ長くなり過ぎないよう調節しましょう。
 パンやさんにした時のおもしろアイデアと終わり方、さかなやさんにした時のおもしろアイデアなど、本に載っていない演出については、直接お電話にて (0748-26-4728) ご相談ください。
 
・・・Α大きな大根・・・
 今回ご紹介したなかでは、唯一のお話パネルシアターです。「大きなかぶ」「大きなかぶら」という名前でも親しまれている、ご説明の必要もないほど皆さんにおなじみのお話です。
 歌こそ付いていませんが、大根を抜くときの掛け声を観客に掛けてもらったりしますので、比較的一体感を作り出しやすいのではないでしょうか。
 日本では「かぶ」ということで定着していますが、原作では「さとう大根」(てんさいとかビートとも呼ばれます)だということですから、大根のほうが正解に近い気もします。
 掛け声を「よいこらしょ」とか「わんこらしょ」というように変えていく、言葉遊びの要素もタップリ加えてあり、小さなお子さんから大人まで、どなたでも楽しめます。最後のところでは、丸い形のかぶ(かぶら)ではなく、長い形の大根だからこその仕掛け(トリック)もあります。
 「笑顔がいっぱいパネルシアターであそぼ」(関稚子著)という最近の本にも、同じお話が「おおきなかぶ」と題して載っていますが、断然こちら(大きな大根)の演出構成のほうが楽しめると思います。
 初めからパネルシアターにするために作られたお話ではないかと思えるほど、パネルシアターの特長を最大限に生かした構成となっており、絵本などとの大きな違いを体感できる傑作の一つとして、ぜひ取り組んでいただきたい作品だと思います。
 ただし、この作品が載っている本の脚本は、出版元の編集が不完全なため、爆笑を誘う大切な部分の演出説明が、一部抜け落ちてしまっています。お知りになりたい方は、直接お電話にて (0748-26-4728) お尋ねください。
 演者による差が出やすい作品とも言えますが、それだけに、上手くいったときの喜びも大きいと思います。掛け声を変えていく言葉遊びの、その問い掛けのところをテンポ良くこなせるよう、充分に練習してください。上演時間の目安としては6〜7分くらいです。
 
・・・Аカレーライス・・・
♪にんじん たまねぎ じゃがいも ぶたにく おなべで いためて ぐつぐつにましょ♪
 子どもたちだけじゃなく、大人たちも大好きな(笑)、カレーライスの登場です。本物のカレーライスももちろんですが、パネルシアターのカレーライスも大人気なんですよね。
 確かに、“受ける(楽しめる)”要素がいっぱい詰まっています。カレールゥが箱から出てきたときに「ワー」、塩のふたを取ったら「ワーッ」、ガスコンロのツマミを回したら「ウワーッ」、最後におなべのフタを取ったら「ウワォーーッ」・・、子どもたちが大喜びする声が聞こえてくるようです。
 材料を入れてフタをしたあと、もう一度皆で歌いながら楽しく手遊び(手遊びのやり方も本に載っています)をして、カレーの出来上がりを待つという構成は、本当に見事というしかありません。まさに“名作中の名作”と言えるでしょう。
 ガスコンロの絵人形の裏とカレーの出来上がりの絵人形の裏、そしてカレールゥの箱の絵人形の裏にも、しっかりと「裏打ち」をしてください。失敗して絵人形を落としたりしたら、それこそカレーライスが台無しになってしまいます(笑)。ここだけ(特に、フタを取ってカレーの出来上がりが現れる場面)は絶対に失敗しないように、よーく練習を重ねて欲しいと思います。
 上演時間は5〜6分程度が目安になると思いますが、手遊びを繰り返したりすることなどにより、かなりの幅で融通が利きます。ですから、そういった点からも“名作”と言えるのではないでしょうか。
 
・・・おしまいのお話・・・
 まだまだ他にも、お薦めしたい作品はいっぱいあるのですが、とりあえず7作品だけをご紹介しました。
 動画なども取り込んで、もっと楽しくて分かりやすいページにしたいところですが、著作権などの問題もあり、私どものような商用サイトとしましては、今のところ、この程度がいちばん無難なのです。個人や劇団などのサイトでしたら、「ごめんなさい」で済むのかもしれませんが、なにとぞご理解ください。
 ここでご紹介した7作品は、「大きな大根」を除いて、いずれも歌に合わせて進めていくものです。数えたわけではありませんが、「パネルシアターの本」のページでご紹介している作品の大部分(90%?)が、そういった作品です。
 パネルシアターの大きな特色のひとつとして、一人でできる(一人でもできる)という点をあげることができます。ですから、一人でアカペラで歌いながら進めても良いですし、あらかじめ録音したものを使うのも一方法です。また、何人かで演じるのであれば楽器を使ったり、合唱したり、踊りや形態模写(モノマネ)を取り入れたりと、演じる人数や特技に合わせて様々に工夫をこらし、更に個性的なパネルシアターにすることもできるでしょう。
 歌の付いていない、「大きな大根」などのようなお話の作品でも、一人で声を使い分けてすることも、あるいは数人でセリフを分担することもでき、それも自由にやっていただいたら良いと思います。
 そうなんです。パネルシアターには、特に決められた形(型)があるわけではないのです。
   (参考ブログ)
 
・・・おしまいのお話のオマケ・・・
 最近は、パネルシアターを取り上げたサイトも増えてきて、それ自体は喜ばしいことなのですが、色々なサイトを見せていただいているうちに、ちょっとだけ気になることが出てきました。それは、パネルシアターとは違う、“ミュージックパネル”という別のものがあるかのように勘違いしている方が、結構いらっしゃるということです。
 “ミュージックパネル”という言葉自体は、増田裕子さんが使い始めた言葉のようですが、増田さんの意図とは関係なく言葉だけが独り歩きをして、「これはミュージックパネル。パネルシアターとは違うの」っていうふうに、変に間違って考えている方がいらっしゃるようなのです。
 これでは、色々な伴奏をバックに上手に歌うものだけが音楽(ミュージック)で、一人で上手くもない歌をアカペラで歌うのは音楽(ミュージック)とは違う・・というのと同様なことにもなりかねません。
 パネルシアターと歌は不可分と言っても良いほどのものですが、なかには歌のない、お話だけのものもあり、歌とお話の両方が組み合わさったものもあり、クイズや手遊びを取り入れたものもあり・・、それらの様々な要素を併せ持った総合的な教育文化財(芸能と言っても良いかもしれません)、それこそが古宇田先生によって創案された“パネルシアター”なのです。
 

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